10月の1か月間,明石遺跡の調査を行いました。当遺跡はつくば市北部に位置し,桜川右岸の標高約20〜27mの台地から低地に下りる斜面部及び低地部に立地しています。調査の結果,縄文時代の陥し穴や弥生時代後期の墓坑,奈良・平安時代の竪穴住居跡,鎌倉時代の掘立柱建物跡1棟,江戸時代と考えられる炭焼窯跡などを確認しました。このことにより,縄文時代は狩猟場,弥生時代は墓域,奈良時代から鎌倉時代にかけては集落域,江戸時代は木炭の生産場というように,時代によって土地利用の在り方が異なっていたことが分かりました。
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