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●つくば島名事務所 [ご案内マップ] |
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●島名本田遺跡(しまなほんでんいせき 08-220-387) [ご案内マップ] |
18 831 358*35 |
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所在地 |
茨城県つくば市島名字本田1,052番地ほか |
立地 |
つくば市の南西部,谷田川右岸の標高19〜24mの台地上 |
調査原因 |
島名・福田坪一体型特定土地区画整理事業 |
委託者 |
茨城県土浦土木事務所つくば支所 |
調査期間 |
2017年4月1日〜9月30日 |
調査面積 |
5,052㎡ |
種類 |
集落跡 |
主な時代 |
室町時代,戦国時代,安土桃山時代,江戸時代 |
主な遺構 |
掘立柱建物跡8棟,土坑510基,井戸跡63基,道路跡4条,溝跡40条,堀跡9条,柱穴列3条,地下式坑3基,方形竪穴4基,炉跡4基,整地遺構3か所,ピット群12か所 |
主な遺物 |
土師質土器(小皿・擂鉢・内耳鍋),瓦質土器(火鉢),陶器(碗・天目茶碗・皿・鉢・甕),磁器(碗・皿),石器(石臼・茶臼・砥石・硯),石製品(五輪塔・宝篋印塔・礎石),木製品(鍬・臼・下駄・杓文字・包丁・椀・小皿・曲物・樽・陽物形木製品・羽子板・杭・部材),金属製品(包丁・権・鉛玉・煙管),瓦(軒丸瓦),銭貨,獣骨,自然遺物 |
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*主な時代をクリックすると年表が出ます。 |
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今年度の調査が終了し,掘立柱建物跡8棟,井戸跡63基,溝跡40条,堀跡9条のほか,ピット群12か所,土坑510基など,多くの遺構を確認しました。特筆すべきは,室町時代から江戸時代にかけての2条の堀跡から内耳鍋や擂鉢,小皿などの土師質土器,漆椀や臼,下駄などの木器・木製品などの遺物が多量に出土したことです。木製の柄が残った状態で包丁も出土しました。また,権(けん)とよばれる棹秤(さおばかり)の分銅が出土しました。権は全国的にも,出土例が少なく,城館跡や町屋など商業拠点であったと考えられる遺跡から出土してます。今回の調査では,室町時代から江戸時代にかけて,堀や溝で囲まれた範囲に,堀立柱建物の建て替えや補修を繰り返したり,多くの井戸を掘ったりして,集落を営んでいたことが分かりました。 |
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今年度の調査終了状況 |
深く掘り込まれた堀跡 |
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群在する井戸跡やピット群,土坑 |
権とよばれる棹秤の分銅 |
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堀跡から出土した臼 |
木製の柄が残っている包丁 |
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調査区の東側に位置し,南北に延びる2条の溝跡の調査を進めています。幅約3m,深さ約2mの第72号溝跡からは,土師質土器の内耳鍋や擂鉢,小皿,石器の石臼,砥石,木器・木製品の椀や鍬,杭などが出土しています。また,溝の両端には複数のピットが見つかり,橋が架けられていたことがうかがえます。今後は,ピットなどの遺構が群在する西側の緩斜面のエリアの調査を行います。 |
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第72号溝跡の両端で向き合う用に確認したピットの調査 |
第72号溝跡出土遺物の実測状況 |
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当遺跡の調査は平成24年度から始まり,今年度が4次調査になります。昨年度の調査区から80mほど北に位置し,これまでに掘立柱建物跡や溝跡,井戸跡などを確認しました。溝跡や井戸跡,土坑,ピットなどの遺構からは,内耳鍋,擂鉢などが出土しています。また,調査区北端の溝跡は,平成24年度に調査した第16号溝跡に続くものと考えられます。
隣接する調査区や周辺の遺跡との関連性を十分に検討しながら,調査を進めていきたいと思います。 |
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今年度の調査区全景(南東から) |
総柱の第20号掘立柱建物跡完掘状況(南から) |
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