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牛久事務所 [ご案内マップ]

〒300-1221 茨城県牛久市牛久町2393-1番地
65 421 849*72
「マップコード」および「MAPCODE」は(株)デンソーの登録商標です。
 

小馬様台遺跡(こまさまだいいせき 08-219-056) [ご案内マップ]
65 421 789*42

所在地 茨城県牛久市城中町小馬様台1624番地ほか
立地 牛久市の西部,稲荷川と根古屋川に挟まれた標高約25mの台地縁辺部
調査原因 国道6号牛久土浦バイパス建設事業
委託者 国土交通省関東地方整備局常総国道事務所
調査期間 2018年1月1日〜3月31日
調査面積 2,091㎡
種類 古墳,包蔵地
主な時代 古墳時代
主な遺構 溝跡1条,古墳1基
主な遺物 縄文土器(深鉢),土師器(坏・壺),須恵器(瓶・甕),土師質土器(焙烙),陶器(碗・皿・瓶・甕・擂鉢),磁器(瓶),土製品(土器片錘・紡錘車),石器(剥片)
*主な時代をクリックすると年表が出ます。


調査の成果

29年度の調査が終了しました。古墳の埋葬施設は1か所で,規模は長軸約3m,短軸約2m,内部構造はすでに石材が抜き取られていたため不明ですが,掘方の形状や雲母片岩と呼ばれる石材片が出土していることから,箱式石棺だった可能性が考えられます。古墳が築造された時期は,埋葬施設が墳丘の裾部に位置しているという特徴から,古墳時代の終わり頃(約1,400年前)のものと考えられます。今回の調査で,これまで目視できなかった古墳の存在を確認し,写真や図面などの記録に残すことができました。
 
埋葬施設と石材片 埋葬施設の掘方完掘状況
   
空から見下ろした古墳 空から見た当遺跡(奥は牛久沼)
 

調査の状況

今年度に調査区域の中央部を調査し,次年度以降に北部と南部を調査する予定です。重機による表土除去作業後に遺構確認作業を行った結果,古墳の周囲に掘られた円形の周溝が姿を現しました。墳丘の盛土は後世の土地改変によって残存していませんが,周溝の規模から直径約20mと考えられます。当遺跡の周辺では,明神塚古墳群,山王塚古墳,水神塚古墳などの古墳が知られています。今回の調査によって,当地域の歴史に新たな発見が加わることを期待しています。
 
関東ローム層上での遺構確認作業 地中に埋もれていた周溝(黒色土部分)
 

 

山王前遺跡(さんのうまえいせき 08-219-111) [ご案内マップ]
65 421 528*42

所在地 茨城県牛久市城中町山王前310−3番地
立地 牛久市の西部,根古屋川右岸の標高約13mの谷津斜面
調査原因 国道6号牛久土浦バイパス建設事業
委託者 国土交通省関東地方整備局常総国道事務所
調査期間 2018年1月1日〜3月31日
調査面積 800㎡
種類 城館跡,包蔵地
主な時代 縄文時代,室町時代
主な遺構 土坑17基,溝跡6条,炉穴1基,遺物包含層1か所,段切状遺構1か所
主な遺物 縄文土器(深鉢),土師器(甕),土師質土器(鍋),陶器(皿・瓶・甕・擂鉢),石器(鏃・磨石・砥石),鉄滓
*主な時代をクリックすると年表が出ます。


調査の成果

29年度の調査が終了しました。調査の結果,溝跡や段切状遺構などを確認しました。出土遺物から,室町時代の終わり頃の遺構と考えられます。これらの遺構は,近接する牛久城との関連がが考えられます。また,谷津堆積土の下層では,縄文時代早期から始まる遺物包含層が形成されていることがわかりました。30年度には台地上を調査する予定です。
 
斜面を整形した段切状遺構 溝跡から出土した陶器の皿
 

調査の状況

今年度は,全調査区域のうち斜面部のみを調査しています。近接した小馬様台遺跡の表土除去終了後,当遺跡の表土除去作業を開始しました。遺構確認作業の結果,土坑や溝跡などの遺構を確認しました。厚く堆積した谷津の埋没土からは,台地縁辺部の集落跡から流れ込んだとみられる土器片のほか,鍛冶で排出された鉄滓などが出土しています。調査区域周辺の地形を見ると,斜面が急傾斜に整形されたとみられる場所もあることから,牛久城跡との関連も考えながら調査を進めています。
 
調査区域周辺の地形 出土した鉄滓
 

 
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