|
●稲敷事務所 [ご案内マップ] |
|
〒300-0622 茨城県稲敷市神宮寺95−2付近 |
162 120 035*00
「マップコード」および「MAPCODE」は(株)デンソーの登録商標です。 |
|
|
●西久保遺跡(にしくぼいせき 08-448-085) [ご案内マップ] |
162 090 646*84 |
|
所在地 |
茨城県稲敷市神宮寺1457−5ほか |
立地 |
稲敷市中央部,小野川右岸の標高約30mの台地上 |
調査原因 |
一般国道125号線桜川バイパス整備事業 |
委託者 |
茨城県竜ケ崎工事事務所 |
調査期間 |
2020年8月1日〜11月30日 |
調査面積 |
1,241㎡ |
種類 |
集落跡,古墳 |
主な時代 |
縄文時代,古墳時代 |
主な遺構 |
古墳4基,竪穴建物跡3棟,陥し穴1基,土坑68基,溝跡2条,炉跡3基 |
主な遺物 |
縄文土器(深鉢),土師器(坏・甕),須恵器(坏・蓋・長頸壺・甕),土師質土器(小皿,内耳鍋),土製品(管状土錘),石器・石製品(打製石斧・磨製石斧・紡錘車・勾玉),金属製品(銭貨・刀子・煙管),自然遺物(馬骨) |
|
*主な時代をクリックすると年表が出ます。 |
|
|
|
8月から始まった西久保遺跡の調査が終了しました。今回の調査では,縄文時代と古墳時代の遺構を確認しました。調査の北部には,縄文時代の竪穴建物跡や袋状土坑などが集中し,縄文時代の集落が広がっていることが分かりました。また,調査区の中央部から西部では古墳時代の方墳4基を確認しました。第1号墳と第3号墳では埋葬施設を確認し,石棺は壊されていたり,抜き取られたりしていることが分かりました。当地域の古墳の様相を知るための重要な成果となります。 |
|
|
|
調査区遠景(南東から) |
上空から見た西久保遺跡 |
|
|
|
|
袋状土坑から出土した縄文時代の土器 |
石棺が抜き取られた第3号墳の埋葬施設 |
|
|
|
|
これまでに,古墳4基と竪穴建物跡3棟,袋状土坑5基などを調査しました。調査区の北側には縄文時代の遺構が集中し,4基の袋状土坑を確認しています。また,床面に段をもつ第2号竪穴建物跡があり,時期は縄文時代中期(約4,500年前)と考えられます。同じく縄文時代の第3号竪穴建物跡は,古墳の周溝に4分の1ほど掘り込まれていますが,直径およそ5mの円形で,炉や柱穴を確認しました。 |
|
|
|
有段式の第2号竪穴建物跡 |
円形の第3号竪穴建物跡 |
|
|
|
|
古墳4基を確認しました。第1号古墳は,1辺20mを超える古墳で横穴式石室の構造と考えられます。主体部の石材の多くは壊され,周溝に広がっている状況が確認されました。時期は,古墳時代の終わり頃(約1,400年前)と考えられます。また,縄文時代中期の袋状土坑を2基や,縄文時代の竪穴住居跡などを確認しました。今後も調査を継続していきます。 |
|
|
|
周溝に広がる石材 |
確認された袋状土坑 |
|
|
|
|
8月から西久保遺跡の調査を開始しました。第1号竪穴建物跡は,1辺がおよそ5mの方形で,北壁に竈が付設されていました。床面近くからは,土師器坏や管状土錘,紡錘車などが出土しました。時期は,土器の特徴から古墳時代後期(約1,500年前)と考えられます。 |
|
|
|
第1号竪穴建物跡の遺物出土状況 |
床面から出土した紡錘車 |
|
|
|
●阿波寄合窯跡(あばよりやすかまあと 08-448-113) [ご案内マップ] |
162 090 730*17 |
|
所在地 |
茨城県稲敷市神宮寺1272 |
立地 |
稲敷市の東部,小野川右岸の標高約20mの斜面部 |
調査原因 |
一般国道125号線桜川バイパス整備事業 |
委託者 |
茨城県竜ケ崎工事事務所 |
調査期間 |
2020年7月1日〜10月31日 |
調査面積 |
1,511㎡ |
種類 |
窯跡 |
主な時代 |
奈良・平安時代 |
主な遺構 |
窯跡2基,灰原1か所,土坑3基 |
主な遺物 |
縄文土器(深鉢),土師器(甕),須恵器(坏・高台付坏・盤・高盤・蓋・甕・鉢・捏鉢・甑),瓦(軒丸瓦・丸瓦・平瓦),土製品(管状土錘) |
|
*主な時代をクリックすると年表が出ます。 |
|
|
|
窯跡の調査が終了しました。窯の本体を確認した第1号窯は,地面をトンネル状にくり抜いた地下式の窖窯構造をもつ須恵器窯と考えられます。第2号窯は前庭部から焚口部を調査し,焚口部では隣接して別の窯跡の灰原を確認しました。当窯跡では複数の時期にわたって窯が操業されていたことが明らかになりました。 |
|
|
|
阿波寄合窯跡遠景(南西から) |
第2号窯と灰原 |
|
|
|
|
東向きと南西向きの斜面でそれぞれ1基の窯跡を確認しました。東向き斜面に位置する1号窯は,部分的に天井が残っていましたが,ほとんどは崩落していました。内部に残る遺物が少なく,床面に接する状態で崩落した天井が見られたため,焼き上げた製品を取り出して間もなく崩れたものと考えられます。 |
|
|
|
第1号窯の土層断面 |
第1号窯の遺物出土状況 |
|
|
|
|
南向きの斜面と東向きの斜面に構築された2基の窯跡を確認しました。窯跡の周囲からは多くの須恵器片をはじめ,奈良・平安時代の土師器や瓦が出土しています。稲敷市域では以前から須恵器窯跡の存在が想定されていました。調査を進め,様相を明らかにしていきたいと思います。 |
|
|
|
遺跡の調査前現況 |
断面に現れた古代の窯跡 |
|
|
|
|
|