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単元構想案/中学校1学年

単元名
身近な地域の歴史「□□遺跡」(総時間7〜9時間)
目標
□□遺跡について関心を高め,現地調査や文献調査を意欲的に行うことができる。
(社会的事象への関心・意欲・態度)

当時の人々の生活の様子について地域の歴史と日本全体の歴史を関連づけながら考えることができる。(社会的な思考・判断)
□□遺跡について調べた結果を様々な資料を活用し,日本全体の歴史と関連づけながらレポートにまとめることができる。(資料活用の技能・表現)
身近な地域の具体的な事柄との関わりの中で,日本の歴史を理解することができる。(社会的事象についての知識・理解)
時数

到達目標

活動内容
教師の支援
評価の方法等
1〜3
地域に残る□□遺跡の概要について理解することができる。 身近な地域の遺跡について調べよう。
<近くに遺跡がある場合>
・遺跡の発掘体験をする。(3時間)
<時数が取れない場合>
・遺跡の見学をする。(2時間)
<近くに遺跡が無い場合>
・GTを招き遺跡の概要等を聞く。(1時間)
・体験活動等を通して分かったことをワークシートにまとめる。
既習事項を振り返り,地域の歴史との関わりについて外観できるようにする。
全員で共通体験を行い,学習に意欲的に取り組めるようにする。
実際に出土した土器や石器などに触れさせ,大きさや質感などを体感させる。
分かったことと疑問点を明確にしておき,学習テーマを設定する見通しをもたせる。
□□遺跡の概要について意欲的に調べようとしている。(観察)
□□遺跡の位置や範囲,特徴を理解することができる。(ワークシート)
4
体験活動やGTの講話,様々な資料等から学習テーマを設定することができる。 □□遺跡について分かったことを発表しよう。
・分かったことや疑問点などを発表する。
・各自の学習テーマを設定する。
・調査計画を立てる。調査方法について、まとめ方について
互いの意見を交換し合うことで,各自の学習テーマが設定できるようにする。
体験活動やGTの講話から興味をもった時代や遺跡について思い出すよう助言する。
調査計画を立てさせ,学習の見通しがもてるようにする。

体験活動やGTの講話,様々な資料に関心をもって,学習テーマを設定しようとしている。(発表・観察)
自分のもった疑問点から学習テーマを設定することができる。(ワークシート)

5〜7
各自の学習問題について調べる。 計画をもとに調べよう。
・図書資料の活用
・インターネットの活用
・専門機関の活用
図書室に無い図書については事前に用意しておき,活用できるようにする。
専門機関(茨城県教育財団など)のホームページを紹介し,円滑に調べ学習ができるようにする。
各自のテーマで問題解決に意欲的に取り組むことができる。(観察)
各自のテーマを様々な資料を活用しながらまとめることができる。(レポート)
8・9
レポートにまとめることができる。 調べたことを分かりやすくレポートにまとめよう。
・PCを使って
・写真やイラストなどの画像を交えて
既習事項である教科書の内容と関連づけられるようにする。
画像を交えると分かりやすいことを知らせる。
日本全体の歴史と関連づけて考察し,地域の歴史を理解することができる。(レポート)
 

展開例「地域にある遺跡の発掘体験をしよう」/中学校1学年

(1)目標

□□遺跡の発掘体験を通して、遺跡の概要を理解し、身近な地域の歴史に興味関心をもつことができる。

(2)展開

時間 活動内容 教師の指導と評価
10

1.開会行事を行う。

  1. (1)あいさつをする。
  2. (2)遺跡担当調査員を紹介する。
  3. (3)本時の学習課題を知る。

    発掘体験を行い、□□遺跡の秘密を探ろう。

  4. (4)調査員の話を聞く。
    • ・遺跡名と発掘理由
    • ・確認されている遺構と主な時代
    • ・注意点など

これからお世話になる調査員の方々に感謝の気持ちを込めて挨拶するようにする。

担任より担当調査員を紹介する。

本時の課題を意識させ、学習への見通しがもてるようにする。

遺跡の概要について、より分かりやすくするために視点を絞って話してもらうようにする。

20

2.出土遺物の説明を聞く。

  1. (1)遺物の説明を聞く。
    • ・坏:○○時代のもので、茶碗として使用
    • ・盤:○○時代のもので、皿として使用
    • ・甕:○○時代のもので、鍋として使用
    • ・石鏃:○○時代のもので、弓矢の矢先など
  2. (2)遺物に触れる。
    • ・壊さないよう丁寧に扱う。
  3. (3)質疑応答する。
    • ・疑問に思ったことを質問する。

出土遺物について紹介してもらうことにより、これから行う発掘に期待感がもてるようにする。

出土遺物について、いつ頃の時代のものか、どのように使われていたのか、現代にあるものに例えながら分かりやすく説明してもらう。

重さや質感を体感できるよう、差し支えない遺物については触らしてもらえるようにする。

分かったことや疑問に思ったことを明確にしておくよう指示する。

50

3.調査員・補助員とともに発掘体験を行う。

  1. (1)調査員の説明を聞く。
    • ・発掘道具の使い方
    • ・発掘の仕方
    • ・注意点など
  2. (2)補助員とともに発掘を行う。
  3. (3)片づけを行う。
    • ・道具の掃除、返却

補助員も現場で紹介し、一緒に発掘してもらうようにする。

借りた道具は、丁寧に扱うようにする。

発掘中はヘルメットをかぶらせる。

発掘中は、調査員や補助員の指示に従うようにする。また、巡視しながらけがの防止等に努める。

各自で使った道具は責任を持って掃除し返却する。

□□遺跡の概要について意欲的に調べようとしている。(観察)

20

4.本時のまとめを行う。

  1. (1)体験活動を通して分かったことをワークシートに記入する。
  2. (2)質疑応答する。
    • ・感想や疑問点を発表する。
    • ・発掘調査された遺跡の遺物や報告書は、市町村教育委員会で管理していることを知る。

今日の感じたことや分かったこと、疑問に思ったことを交流し、考えを広げられるようにする。

□□遺跡の位置や範囲、特徴を理解することができる。(ワークシート)

5

5.閉会行事を行う。

  1. (1)お礼のことば
  2. (2)あいさつ

代表生徒に感謝の気持ちを込めて、感想とお礼のことばを発表するようにする。


展開例「地域にある遺跡を知ろう」/中学校1学年

(1)目標

地域にある遺跡に関する資料やGTの講話をもとに、調査が行われた□□遺跡の概要や周辺の遺跡について理解することができる。

(2)展開

時間 活動内容 教師の指導と評価
2

1.本時の学習課題を知る。

□□遺跡の秘密にせまろう。

本時の課題を意識させ、学習への見通しがもてるようにする。

3

2.道路建設等に伴い、発掘調査を行った地域の遺跡が存在していることを知る。

市町村教育委員会や茨城県教育財団のホームページからの写真を見せ、身近に遺跡が存在することを意識させたい。

15

3.GT(茨城県教育財団職員や市町村教育委員会文化財担当者)の講話を聞き、発掘調査の意義について知る。

  • ・調査の概要
  • ・遺構や遺物
  • ・周辺の遺跡など

開発によって壊されてしまう遺跡を調査し、記録保存することの大切さを意識させたい。

講話を聞く際にはメモをとりながら話を聞き、疑問点は質問できるよう指示する。

□□遺跡の概要や周辺の遺跡について理解することができたか。(メモ)

20

4.各自の学習テーマ及び学習計画を設定する。(予想される学習テーマ)

  • ・□□時代にこの地域はどのような様子だったのだろうか。
  •  
  • ・□□時代にはどのような建物が建ち、どのようなところに集落を形成していたのだろうか。
  •  
  • ・□□時代にはどのような遺物があり、現在のどんな道具に相当するのか。
  • ・文字はどのような人が書いていたのだろうか。また、どのような文字が書かれているのだろうか。
  •  
  • ・□□遺跡にはどのような遺構があり、昔の人は何に使っていたのだろうか。
  •  
  • ・わたしたちが住む町には他にどのような遺跡があり、主に何時代の遺跡なのだろうか。など

学習テーマを設定するために参考となる資料を用意しておく。

  • ・「茨城を掘る」(茨城県教育財団発行)
  • ・調べ学習用パソコン(「発掘情報茨城」を検索し「茨城県教育財団」ホームページを立ち上げておく。
  • ・茨城県遺跡地図(地域の遺跡地図をコピーしておく)
  • ・市町村教育委員会から借用した遺物(土器・土製品・石器・金属製品など)
  • ・報告書に記載の遺構全体図コピー
  • ・竪穴住居の復元住居の写真など

既習内容を想起させながら、日本全体の歴史との関わりの中で学習テーマが設定できるように言葉かけを行う。

GTも生徒の疑問に答えながら、活動の支援にあたる。

学習テーマが設定できたら、今後の活動計画を立て見通しがもてるようにする。

5

5.学習課題を発表する。

代表的な学習テーマの生徒を指名し、発表させる。

他の生徒の学習テーマから、自分の課題を振り返り、良い点や違う視点を取り入れるよう指示する。

5

6.本時のまとめを行う。

□□遺跡は、主に□□時代の遺跡で、近辺には○○遺跡や△△遺跡がある。

本時の学習を振り返り、□□遺跡の概要や周辺の遺跡について発表し合うことでまとめとする。

 

単元指導計画 / 社会科 小学校4学年

単元名
大昔へタイムスリップ!!(総時間9時間)
遺跡名
地域に残る遺跡や古いものに関心をもち,取り組みたい課題や表現するための方法を選択し,問題解決にむけて主体的に追究することができる。
地域に残る遺跡や古いものについて問題意識をもち,学習の見通しをもって追究するとともに,それらに込められた地域の人々の願いについて考え,適切に判断することができる。
見学や聞き取り調査などによって調べるとともに,調べた過程や結果を年表や図表,歴史マップなどに分かりやすくまとめることができる。
地域に残る遺跡や古いものの内容や由来などについて,地域の人々に受け継がれている様子などがわかる。
時数

到達目標

活動内容
教師の支援
評価の方法等
備考・関連
1 2

地域に残る遺跡や古いものを見つけることができる。

わたしたちの町にある遺跡を見つけよう!!
●遺跡
●古墳
●貝塚等
遺跡や文化財については,市の遺跡地図や文化財資料をもとに調べる。 学習活動に関心を持ち,意欲的に取り組もうとしているか。 生活科2年
「学区内たんけん」
社会科3年
「学校のまわり」
3 4
実際に出土した土器や石器などを見て,触れながら,学習テーマをたてることができる。 見つけたことをみんなに知らせよう!!
・学校の周りにはたくさんの遺跡がある。
・学校の西側に●●遺跡があり,そこで見つかった土器は●●時代であることが分かった。
・学区の北側に大きな古墳があり,埴輪も見つかっている。
・市の南には大きな貝塚がある。今は公園になっているよ。
グループの発表後,学校周辺や市内の遺跡から出土した土器や石器などを実際にふれさせ,大きさなどを体感させたい。
体験コーナーも設け,遺跡や古墳,文化財との関連をもたせるようにする。また,体験にあたっては,安全確保に充分な配慮と手だてを講じる。

発表に意欲的に取り組んでいるか。
意欲的に体験活動をすることができているか。

 

社会科3年
社会科6年
「日本の歴史」
見つけた遺跡や土器などに触れてみて,さらに調べてみたいことを発表する。
予想されるテーマ
・もっと町の遺跡を調べたい。
・なぜ古墳から埴輪が見つかるの?
・貝塚はどうしてできるの?
何人かに発表させ,疑問点が挙げられない児童の援助をする。 自分の思いや願いにそったテーマを設定しているか。
5
テーマごとにグループをつくり,調査計画を立て学習の見通しをもつ。 調べる計画をたてよう。
・グルーピング
・調べる方法
・まとめる方法
学級での話し合い活動を通して,テーマの整理を行い,児童一人一人の関心を生かしたグルーピングができるようにする。 解決のための計画が立てられているか。  
5
テーマごとにグループをつくり,調査計画を立て学習の見通しをもつ。 調べる計画をたてよう。
・グルーピング
・調べる方法
・まとめる方法
学級での話し合い活動を通して,テーマの整理を行い,児童一人一人の関心を生かしたグルーピングができるようにする。 解決のための計画が立てられているか。  
6 7 8

グループでたてた計画をもとに,テーマについて調べ,まとめる。

計画をもとに調べ,まとめよう。
・遺跡地図を使って地図にまとめる。
・図書資料から絵を描いてまとめる。
・PCを使って調べる。
・専門機関の担当者から聞き取りをする。
T・Tによる支援やPC活用,専門機関等への問い合わせなどができるよう,事前に準備・連絡をしておく。
埴輪・貝塚は小冊子を活用してもよい。
単に場所をマップや新聞にまとめるだけでなく,それにどんな意味が込められ,今も大切に伝えられていることに気づかせたい
解決に向けて,進んで調査活動をしているか。 国語科
1〜6年
9

調べたことや自分の考えたことをまとめ,発表し合う。

発表会を開こう!!

活動したことを多くの友達に発表する場を設けることで,活動の深化を図る。
また,発表会の中で,活動後の成就感・達成感ももたせたい。
自分の考えを効果的に活用し,相手に分かりやすく発表しているか。
 
自分の活動を振り返り,今後の課題を見つける。 「メッセージカード」を活用して,相互評価を行う。 友達との交流の場を通じて,客観的に自分の学習を見つめ,自己修正しながらよりよい学習が進められるようにする。 発表の中で,自分の学習内容や方法を振り返り,学び合うことができているか  
 

展開例 第2次 3〜4/9

(1)本時のねらい
○学校周辺や市内から出土した土器・道具など見て,触れて,体験する活動を通して,郷土の歴史について興味をもつことができる。
○見つけたことや体験などをとおして,自ら疑問にもったことを見い出し,学習テーマをたてることができる。

 
時間(分)

学習活動

教師の支援
評価方法等
 

1 前時の学習を振り返る。
2 本時の学習について,教師の話を聞く。

見つけた遺跡や古いものをみんなに知らせよう。

・学校の周りにはたくさんの遺跡がある。
・学校の西側に●●遺跡があり,そこで見つかった土器は●●時代であることが分かった。
・学区の北側に大きな古墳があり,埴輪も見つかっている。
・市の南には大きな貝塚がある。今は公園になっているよ。

前時の学習を想起させ,遺跡や文化財を発表する意欲づけを図りたい。
グループの発表後,学校周辺や市内の遺跡から出土した土器や埴輪などを実際にふれさせ,大きさなどを体感させたい。
資料についての留意点や発掘調査の流れを説明し,文化財保護についてもふれる。
土器類はできるだけ今回かかわる遺跡のものを展示する。
土器の時代なども簡単にふれる。
体験コーナーも設け,遺跡や古墳,文化財との関連をもたせるようにする。また,体験にあたっては,安全確保に充分な配慮と手だてを講じる。

見つけたことをわかりやすく,発表しているか。意欲的に体験活動をしているか。

 
  3 土器や埴輪などに触れてみて,さらに調べてみたいことを発表する。

予想されるテーマ
・もっと学校周辺の遺跡を調べたい。
・なぜ古墳から埴輪が見つかるの?
・貝塚はどうしてできるの?
疑問を何人かの児童に発表させることにより,疑問が浮かばなかった児童の援助をする。
驚きや不思議に思ったことをもとに,さらにどんなことを調べたいか,学習シートに記入させる。
次時は調べる計画をたてること,テーマごとのグループを作ることを予告する。
自分の思いや願いにそったテーマを設定しているか。
 
 

茨城県教育財団の教育普及活動


 

土器の接合体験
(中央青年の家どきどき歴史体験)

接合が完成した土器
(中央青年の家どきどき歴史体験)

整理センター内の遺物展示室

発掘調査の一般公開
(日立市十王堂遺跡)

実物を展示しながらの講演会
(整理センターの歴史の広場)

親子で勾玉作り
(整理センターの歴史の広場)

整理センター内の体験コーナー

調査員による展示遺物解説
(歴史館の遺跡紹介展)

 
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