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島名熊の山遺跡 (しまなくまのやまいせき)

遺跡名
島名熊の山(しまなくまのやま)遺跡
所在地
つくば市島名(つくばししまな)
報告書名
 『財団法人茨城県教育財団文化財調査報告』 第120・133・149・166・174・190集 「熊の山遺跡」
 
遺跡の紹介
 島名熊の山遺跡は,古墳時代から平安時代にかけて長期にわたる集落遺跡です。つくば市島名地区では時代の移り変わりとともに様々な集落が消滅していく中で,島名熊の山遺跡だけが平安時代中頃まで続いていたことが分かりました。集落内には大きな溝が巡り,倉庫と見られる多くの掘立柱建物跡とともに,有力者の居宅と見られる竪穴住居跡が複数確認されています。以上の点から,島名熊の山遺跡は当時の島名郷の中心集落であり,この集落は複数の有力者によってまとめられていたと考えられます。
 

 遺跡を囲む溝に捨てられた須恵器

島名熊の山遺跡

 
書名ふりがな
しまなくまのやまいせき
書名
島名熊の山遺跡
副書名かな
しまな・ふくだつぼいったいがたとくていとちくかくせいりじぎょうちないまいぞうぶんかざいちょうさほうこくしょ
副書名
島名・福田坪一体型特定土地区画整理事業地内埋蔵文化財調査報告書
巻次
10
シリーズ名
茨城県教育財団文化財調査報告
シリーズ番号
214
編著者名
稲田義弘/飯泉達司
編集・発行機関
財団法人茨城県教育財団
郵便番号
310-0911
所在地
茨城県水戸市見和1丁目356番地の2
電話番号
029 -225 -6587
発行年月日
20040326
遺跡番号
08220-214
遺跡名かな
しまなくまのやまいせき
遺跡名
島名熊の山遺跡
遺跡所在地かな
いばらきけんつくばしおおあざしまなあざかとりまえ
遺跡所在地
茨城県つくば市大字島名字香取前1861番地ほか
遺跡北緯度
36度03分43秒
遺跡東経度
140度02分56秒
遺跡標高
15〜23m
調査期間
20020401-20030331
調査面積
15133㎡
調査原因
島名・福田坪一体型特定土地区画整理事業に伴う事前調査
種別
集落跡/その他
時代
古墳/奈良・平安/中世/時期不明
遺構と遺物
古墳時代
竪穴住居跡63軒,掘立柱建物跡6棟,不明遺構1基 / 土師器(坏・高坏・甕・甑・鉢),手捏土器,ミニチュア土器,須恵器(坏・蓋・甕・壺),土製品(鋤先形・支脚・土玉・紡錘車),石器・石製品(臼玉・砥石・紡錘車),鉄製品(鏃・鎌・刀子・引手金具),銅製品(耳環)
奈良・平安時代
竪穴住居跡112軒,掘立柱建物跡47棟,焼成遺構11基,土坑12基,柱穴列跡5基 / 土師器(小皿・坏・椀・甕・甑),須恵器(坏・高盤・蓋・盤・甕・鉢・甑・壺),灰釉陶器(椀・皿・壺),緑釉陶器(椀),土製品(土玉・紡錘車),石器・石製品(砥石・紡錘車),鉄製品(鏃・刀子・鎌・手鎌・鐙金具・釘・火打金・紡錘車),銅製品(丸鞆)
中世
掘立柱建物跡3棟,地下式壙3基,方形竪穴遺構4基,堀跡1条,井戸跡2基 / 土師質土器(小皿・内耳),陶器(鉢・甕・香炉)
時期不明
土坑146基,溝跡18条,道路跡1条,遺物包含層1か所 / 陶器,磁器,縄文土器,弥生土器
特記事項
過去の調査結果を含めると,古墳時代後期から奈良・平安時代にかけての竪穴住居跡約1500軒,掘立柱建物跡約180棟が確認されている,つくば市島名地区の拠点的集落である。今年度の調査区からは,掘立柱建物跡の集中域や焼成遺構が確認されている。
 
島名熊の山遺跡 調査12区全景
島名熊の山遺跡 SK1426完掘(土器焼成遺構)
 
 
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