13〜16世紀(中世)の時代は,武将たちが領地を広げるために,戦いの日々が続きました。特に白石館の周辺は,佐竹氏と江戸氏の領地争いによってたびたび戦場となりました。白石館には,守りを固めるために一辺が165mの方形に大堀がめぐらされ,複雑な堀や土塁(どるい),柵などが設けられていました。館主の入れ替わりも激しく,特定の館主を推定することはできませんが,1589年に佐竹氏が江戸氏を水戸城から追い出してからは,白石館の役目も終わり,廃城となったものと思われます。その後は,墓地として使用されたようです。
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