岩瀬盆地を見下ろす台地上に,古墳時代後期の前方後円墳1基と3基の円墳が確認されました。全長44mの前方後円墳の後円部からは,死者を入れた棺を納めた粘土かく(粘土でおおった跡)が,盛土の上と下で2か所見つかりました。上方の粘土かくからは,銅製の鏡や鉄製の刀・矢じりとガラス玉が,盛り土下方の粘土かくからは,銅製の腕輪が見つかりました。盛土の上と下に棺を納めた例は珍しく,ほうむられていた2人は,どのような関係にあったのでしょうか。