書名ふりがな
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しまなくまのやまいせき |
書名
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島名熊の山遺跡 |
副書名かな
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しまな・ふくだつぼいったいがたとくていとちくかくせいりじぎょうちないまいぞうぶんかざいちょうさほうこくしょ |
副書名
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島名・福田坪一体型特定土地区画整理事業地内埋蔵文化財調査報告書 |
巻次
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XXI |
シリーズ名
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茨城県教育財団文化財調査報告 |
シリーズ番号
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第390集 |
著者名
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兼子博史 坂本勝彦 田中万里子 櫻井二郎 |
編集・発行機関
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公益財団法人茨城県教育財団 |
郵便番号
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310-0911 |
所在地
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茨城県水戸市見和1丁目356番地の2
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電話番号
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029 -225-6587 |
発行年月日
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2014(平成26)年3月12日 |
遺跡番号
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08220−214 |
遺跡名かな
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しまなくまのやまいせき |
遺跡名
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島名熊の山遺跡 |
遺跡所在地かな
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いばらきけんつくばししまなあざほんでん1140ばんちの2ほか |
遺跡所在地
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茨城県つくば市島名字本田1140番地の2ほか |
遺跡北緯度
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36度03分38秒 |
遺跡東経度
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140度03分32秒 |
遺跡標高
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20〜23m |
調査期間
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13区 20090401〜20100331,20110101〜20110331
14区 20090501〜20100331,20120401〜20120731
15区 20080401〜20080731,20080901〜20081130,20090401〜20100331,20120501〜20120530
16区 20110901〜20111031 20120201〜20120630 |
調査面積
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13区 2,074㎡,822㎡
14区 2,862㎡,3,167㎡
15区 1,802㎡,765㎡,479㎡,102㎡
16区 826㎡,477㎡ |
調査原因
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島名・福田坪一体型特定土地区画整理事業に伴う事前調査 |
種別
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集落跡/その他 |
時代
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古墳/奈良・平安/室町/江戸/明治/不明 |
遺構と遺物
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古墳 |
竪穴建物跡 38棟,掘立柱建物跡1棟,土坑2基/土師器,須恵器,土製品(勾玉・管玉・棗玉・紡錘車),石器(砥石・紡錘車),石製品(勾玉・臼玉・管玉),鉄器(鎌),自然遺物(コダイモモ) |
奈良 |
竪穴建物跡13棟,掘立柱建物跡6棟,土坑3基,溝跡 2条,/土師器,須恵器,土製品(土玉・支脚),石器(砥石),鉄器(鏃・鎌) |
平安 |
竪穴建物跡19棟,掘立柱建物跡3棟,井戸跡 1基,土坑8基,溝跡2条/土師器,須恵器,灰釉陶器(皿・高台付皿),土製品(土玉・管玉・支脚・紡錘車),石器(砥石・紡錘車),鉄器(刀子・鏃・鎌・鋤先・鑿),銭貨(咸平元寶) |
室町 |
方形竪穴遺構10基,掘立柱建物跡16棟,井戸跡18基,火葬施設1基,地下式坑8基,土坑83基,道路跡2条,堀跡4条,溝跡14条,柱穴列跡4列/土師質土器(小皿・内耳鍋・焙烙・擂鉢・片口鉢・火鉢・香炉),瓦質土器(鉢・擂鉢・火鉢),陶器(碗・天目茶碗・皿・擂鉢・甕・秉燭),磁器(碗・皿・八角小坏),土製品(土玉・五徳),石器(石鉢・石臼・茶臼・砥石・硯),石製品(石塔・板碑),鉄器(鎌・呑口式短刀・_),木製品(椀・曲物・下駄・樋),銭貨(政和通寶・洪武通寶・景祐通寶・永楽通寶),瓦 |
江戸 |
井戸跡1基,土坑2基,溝跡 6条,土塁1条/土師質土器(小皿・焙烙・擂鉢),瓦質土器(甕),陶器(碗・皿・擂鉢・香炉・甕),磁器(碗・皿),石器(石臼・茶臼・砥石),石製品(石塔・石碑),銅製品(煙管),鉄器(鎌),銭貨(寛永通宝) |
明治 |
校舎基礎跡 1か所 |
不明 |
竪穴建物跡 3棟,掘立柱建物跡 4棟,井戸跡 12基,土坑337基,溝跡 19条,柱穴列跡 4列,ピット群 23か所/縄文土器,土師器,須恵器,灰釉陶器(皿・甕),土師質土器(小皿・擂鉢),陶器(碗・皿・蓋・甕・急須),磁器(碗・皿),石器(鏃・磨石・石臼),石製品(有孔円盤・石塔),土製品(土玉・土錘・泥面子),鉄器(鏃),鉄製品(釘),銅製品(煙管),銭貨(洪武通寶・文久通寶・寛永通寶),瓦(平瓦) |
要約
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今年度調査区の13区・14区では,古墳時代から平安時代へ続く集落跡を確認した。14区北部で確認した溝は,集落を区画するもので,奈良時代から平安時代にかけて機能していた。15区・16区では,主に室町時代の遺構を確認した。妙徳寺の東側では南北に走る堀,北西側では火葬施設,地下式坑や土坑など埋葬に関する施設を確認した。堀や溝は防御施設であると共に,墓域と生活の場を区画するものであったと考えられる。また,15区西部の第226号井戸跡からは,石塔73点が投棄された状態で出土した。 |