書名ふりがな
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ひがしたなかいせき・なかつがわいせき2 |
書名
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東田中遺跡・中津川遺跡2 |
副書名かな
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いっぱんこくどう6ごうちよだいしおかばいぱす(かすみがうらしいちかわ〜いしおかしひがしおおはし)じぎょうちないまいぞうぶんかざいちょうさほうこくしょ8 |
副書名
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一般国道6号千代田石岡バイパス(かすみがうら市市川〜石岡市東大橋)事業地内埋蔵文化財調査報告書8 |
巻次
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シリーズ名
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茨城県教育財団文化財調査報告 |
シリーズ番号
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第407集 |
著者名
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海老澤稔 |
編集・発行機関
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公益財団法人茨城県教育財団 |
郵便番号
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310-0911 |
所在地
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茨城県水戸市見和1丁目356番地の2 |
電話番号
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029-225-6587 |
発行年月日
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2016(平成28)年3月18日 |
遺跡番号
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08-205ー162 |
遺跡名かな
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ひがしたなかいせき |
遺跡名
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東田中遺跡 |
遺跡所在地かな
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いばらきけんいしおかしおおあざひがしたなかあざみやわきかとりけいがい857の1ばんちほか |
遺跡所在地
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茨城県石岡市大字東田中字宮脇香取境外857の1番地ほか |
遺跡北緯度
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36度10分17秒 |
遺跡東経度
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140度18分03秒 |
遺跡標高
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20〜25m |
調査期間
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20110701〜20111130 20131001〜20140331 |
調査面積
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4,446㎡ 5,437㎡ |
調査原因
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一般国道6号千代田石岡バイパス(かすみがうら市市川〜石岡市東大橋)事業に伴う事前調査 |
種別
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集落跡/墓域/その他 |
時代
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縄文/古墳/平安/鎌倉・室町/室町/江戸以降/不明 |
遺構と遺物
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縄文 |
竪穴建物跡7棟,竪穴遺構1基,地点貝塚1か所,土坑54基,遺物包含層1か所/縄文土器(深鉢・浅鉢・器台・鍔付土器),土製品(土器片錘・耳飾),石器(打製石斧・磨製石斧・石皿・敲石・磨石・凹石・鏃・掻器・浮子),石製品(石棒ヵ) |
古墳 |
竪穴建物跡12棟,掘立柱建物跡3棟,竪穴遺構1基,土坑10基/土師器(坏・鉢・坩・器台・高坏・小形壺・壺・甕・甑・手捏土器),土製品(舟形ヵ・土玉・管状土錘・支脚),石器(磨石・砥石),石製品(管玉) |
平安 |
竪穴建物跡2棟,土器集中地点1か所/土師器(坏・高台付椀・椀・小皿・高台付皿),鉄製品(棒状製品) |
鎌倉・室町 |
方形竪穴遺構1基,土坑8基/土師質土器(小皿),青白磁(梅瓶),陶器(平碗),銭貨(熈寧元寳) |
室町 |
整地遺構1か所,土坑8基/土師質土器(小皿),石製品(宝篋印塔・五輪塔) |
江戸以降 |
土坑1基,道路跡2条,溝跡7条,柱穴列1条/金属製品(鉄砲玉),銭貨(寛永通寳) |
時期不明 |
炭焼窯跡1基,土坑51基,柱穴列5条/縄文土器(深鉢),弥生土器(広口壺),石器(磨製石斧・敲石),鉄製品(板状製品) |
要約
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東田中遺跡は,縄文時代から江戸時代以降にかけて,断続的に土地利用がなされた複合遺跡である。縄文時代中期の竪穴建物跡や袋状土坑から出土した多量の土器群は,当地域の土器様相を知ることのできる好資料である。古墳時代前期の竪穴建物跡からは,割られた状態で有段口縁の壺が4個体出土し,当時の祭祀行為がうかがえる。室町末期の整地域内の土坑からまとまって出土した石塔部材は,当地域の人々が先祖を供養するため,埋納したものと考えられる。 |