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坂東内野山事務所

〒306-0514 坂東市内野山字然り山56-3

TEL.FAX.080-3405-9015

 
遺跡名
調査期間
主な遺構
主な遺物
埃倉遺跡 平成24年6月 縄文時代平安時代 竪穴住居跡,土坑,溝, 陥し穴 縄文土器,土師器,須恵器,石器
 
*主な時代をクリックすると年表が出ます。

埃倉遺跡(ごみくらいせき) [ご案内マップ]


6月29日に調査が終わりました。 2012.6.29

  6月6日から始まった埃倉遺跡の調査が終了しました。調査の結果,当遺跡は縄文時代前期に猟り場として,平安時代中頃に小規模な集落が営まれていたことが明らかになりました。縄文時代前期の遺構としては,陥し穴や土坑を確認したにすぎませんが,当遺跡周辺では常総市の大生郷遺跡や坂東市の然山西遺跡をはじめとする縄文時代前期の集落遺跡が数多く確認されています。当遺跡を含めた樹枝状に入り組んだ台地上は,縄文時代前期においても生活の好適地で,当遺跡からは石鏃や陥し穴が発見されており,猟り場として利用されていたと考えられます。また,平安時代中頃の住居跡が1軒見つかりました。注目すべき点は,長方形の住居の北東角(コーナー部)に竈が設けられていることです。住居の角(コーナー部)に竈が作られることは稀であり,住居の規模が長軸約2.5m,短軸約2.3mという小形であることも特殊です。住居跡の覆土中からは須恵器の短頸壺や土師器の杯などが出土しています。住居が単独で発見されていることから,一般集落とは異なる性格と考えられます。これらについては今後の整理作業の中で明らかにしていきたいと考えています。今回の発掘は約650?という狭い範囲でしたが,複数の時代にわたって人々の生活の痕跡を確認することができたことは大きな成果であります。   
 

埃倉遺跡 調査区全景

埃倉遺跡 平安時代中頃の住居跡

 

 
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