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八千代事務所

〒300-3539 結城郡八千代町仁江戸1569

TEL・FAX 0296-48-4355

 
遺跡名
調査期間
主な遺構
主な遺物
仁江戸古墳群 平成24年10月〜11月 古墳時代 江戸時代 古墳,溝跡,土坑

縄文土器,土師器,銭貨,陶磁器

*主な時代をクリックすると年表が出ます。
 

仁江戸古墳群(にえどこふんぐん)[ご案内マップ]


11月29日に調査が終了しました。 2012.11.30

10月5日に始まった当遺跡の調査は,11月29日をもって終了しました。今回調査を行った第13号墳は,幅約7〜8m,深さ1.1mの周溝を有しており,その平面形状などから方墳もしくは前方後円墳の前方部の可能性が考えられます。確認できた規模は,周溝内縁の長さで約22m,墳丘の高さは約2.5mです。遺物は,周溝覆土から土師器壺の破片,墳丘を掘り込む撹乱から須恵器壺の破片が出土しています。しかし,これらの遺物だけで築造年代を特定するのは困難です。墳形をはじめ,詳細は不明ですが,周辺の古墳群との関係などから古墳時代中期か後期の古墳群の1つであると考えられます。当地を治めていた地方豪族の墳墓であり,八千代町の歴史を解明する上で貴重な資料と言えます。

 
東側周溝の掘り込み
 

10月5日に調査が始まりました。 2012.10.31

八千代町の東南端に位置し,鬼怒川右岸台地上に立地する仁江戸古墳群は,これまでの調査や研究によって前方後円墳や円墳など21基が確認されています。それらの中で,今回は第13号墳の調査を行います。すでに墳丘の大部分が削平されていました。そのため,現在は,残っている墳丘断面を観察し,どのように形成されたのかを確認しています。また,幅約7mの周溝も見つかりました。その形状などから,当古墳は円墳であったと思われます。その規模は,墳丘径が約21m,周溝幅7mで,高さは2〜3m程度であったと推測されます。それ以外にも,江戸時代以降の溝跡3条,土坑2基を確認できました。現在のところ,古墳に伴う遺物はほとんど出土しておりません。今後さらに調査を進め,古墳の築造年代を含め,その全容に迫りたいと思います。 

 
墳丘全景(北東より)
墳丘断面(西より)
 

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