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●大洗事務所 |
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〒311-1312 大洗町神山町49番地
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TEL 029-267-2150
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遺跡名
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調査期間
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主な遺構
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主な遺物
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千天遺跡 |
平成24年4月〜9月 |
縄文,弥生,古墳,奈良,室町時代,江戸時代 |
竪穴住居跡,土坑,溝跡,地下式坑,方形竪穴,粘土貼土坑,井戸跡,袋状土坑 |
縄文土器,弥生土器,土師器,須恵器,陶器,磁器,土製品,石器,銭貨
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*主な時代をクリックすると年表が出ます。 |
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●千天遺跡(ちてんいせき)[ご案内マップ]
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9月1日(土)に開催した当遺跡の現地説明会では,170人以上の一般の方々に来跡いただきました。各時代に使われていた土器の形や模様の違い,住居跡の形や特徴などを見ていただきました。そして,石器と土製品の使用方法,当時の人々の生活の様子や遺跡周辺の環境についての説明に耳を傾けてくださいました。また,土器の模様のつけ方や住居の特徴について,熱心に質問なさる方もいらっしゃいました。
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「どうやって縄文をつけたの?」
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「その穴は柱の穴ですか?」
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1月から始まった当遺跡の調査が終了しました。今回の調査で,竪穴住居跡26軒,方形竪穴17基,土坑75基,袋状土坑16基,地下式坑9基,粘土貼土坑7基,溝跡11条,道路跡2条,遺物包含層1か所などを確認しました。遺物包含層からは,縄文時代の土器や石器,奈良時代の須恵器などが見つかりました。見つかった須恵器の高台付坏の裏底には,「大屋厨」と書かれたものがありました。この地域が奈良時代に,鹿島郡大屋郷に属していたことを示す資料と考えられます。
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遺物包含層から出土した遺物
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「大屋厨」と書かれた墨書土器
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主要地方道大洗友部線道路改良に伴う千天遺跡の調査が始まってから8ヶ月が過ぎました。これまでに竪穴住居跡26軒,土坑90基,地下式坑9基,溝跡1条,道路跡1条等の調査が終了し,現在は,遺物包含層の調査を進めています。
今回は,中世の方形竪穴や地下式坑,粘土貼土坑が集中している区域についてです。その中で,ほぼ同じ形状の地下式坑が2基セットで並んで見つかりました。底面に硬化した面が見られ,頻繁に人が出入りしていた可能性があります。倉庫のような使われ方をしていたと考えられます。遺物は,土師質土器の皿や内耳鍋のほか,北宋銭や明銭などが出土しました。
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方形竪穴の底面近くから出土した銭貨
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並んで見つかった2組の地下式坑
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主要地方道大洗友部線道路改良事業に伴い,平成24年1月から9月までの予定で発掘調査を実施しています。当遺跡は,大洗町の中心市街地から南へ約3.5kmの夏海地区に位置する縄文時代から江戸時代にかけての遺跡です。今回の調査で,各時代における当時の人々の営みの跡を確認することができました。
つきましては,発掘調査の成果を広くご覧いただきたく,現地説明会を開催いたします。
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●1●日時
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平成24年9月1日(土) 小雨決行
午前10時30分公開・説明開始 午前11時45分終了予定 |
●2●場所 |
千天遺跡(大洗町神山町796番地ほか)
(公開場所は大洗町立夏海小学校から北西方向へ約200mの距離です)
[ご案内マップ]
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●3●調査の概要 |
当遺跡は,東側を太平洋,西側を涸沼に挟まれた南北に長い台地上に所在しています。調査対象面積は6,700?で,平成24年1月から9月までの予定で発掘調査を行っています。現在までに,竪穴住居跡26軒(縄文時代3,弥生時代14,古墳時代1,奈良時代8),縄文時代の袋状土坑12基をはじめ,室町時代の地下式坑や方形竪穴,江戸時代の溝跡や道路跡などを確認しました。
調査の結果,人々の生活が,縄文時代中期,弥生時代後期,古墳時代前期,奈良時代,室町時代,江戸時代と断続的に営まれていたことが分かりました。北部には縄文時代中期の袋状土坑が集中する区域があり,中央部から南部には弥生時代後期と奈良時代の集落が確認できました。その間には,室町時代の地下式坑や方形竪穴がまとまって確認できた区域があり,時代ごとに土地利用の場が変化していたことが分かりました。
主な遺物として,縄文時代中期の袋状土坑からは阿玉台式土器や加曽利E式土器が,弥生時代の竪穴住居跡からは十王台式土器がほぼ完全な形で出土しています。また,「大屋厨」と書かれた墨書土器は,奈良時代にこの地が大屋郷であったことを証明する遺物です。さらに,「竹垣薄双鳥鏡」と呼ばれる面径9.8?の和鏡も出土しています。
当日は各時代の遺構・遺物をそれぞれご紹介する予定です。 |
●4●問い合わせ先 |
公益財団法人茨城県教育財団
埋文企画管理課 TEL 029-225-6587
大洗事務所 TEL 029-267-2150 |
●5●その他 |
当日の問い合わせは,大洗事務所までお願いいたします。 |
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縄文時代の袋状土坑の調査
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弥生時代の竪穴住居跡の調査
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大洗町の小中学校の社会科の先生や今年度大洗町に転入してきた先生方20人が当遺跡の見学に訪れました。
はじめに,縄文時代と弥生時代の竪穴住居跡や土坑についての説明を調査員が行い,次に発掘した縄文土器や弥生土器に触れ,文様や厚さが違うことを実感されました。
見学中,今後の授業の中に活かそうと熱心にメモを取ったり,写真を撮ったりする先生方の姿が見られました。
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「炉はどんな風に使ったの?」
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「ここではどんな土器が見つかりましたか?」
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主要地方道大洗友部線道路改良に伴う千天遺跡の調査が始まってから6か月が過ぎました。これまでに竪穴住居跡24軒,土坑62基,地下式坑3基,溝跡1条等の調査が終了し,現在は,竪穴住居跡2軒,土坑22基,埋没谷等の調査を進めています。
縄文時代のフラスコ状土坑が見つかり,加曽利E式の土器類が出土しました。また,阿玉台式の土器も出土しており,中期中葉の頃の集落に伴う土坑群であると考えています。この時期の住居跡は炉や柱穴だけが残存した状態で,2軒ほど確認されており,集落の中心は調査区域外にある可能性が高いです。また出土した石皿は,調理に使ったもので,かなりくぼんでいました。くるみやドングリなどの木の実の殻を割ったり,すりつぶし,こねてから焼いて,クッキーのようにして食べていたと考えられています。
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フラスコ状土坑から出土した土器類
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縄文時代の土坑から出土した石皿
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●夏海小学校児童の皆さんが発掘体験にやって来ました
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千天遺跡に大洗町立夏海小学校4〜5年生児童25人と先生方4人が発掘体験に訪れました。
はじめに縄文時代と弥生時代の竪穴住居跡や土器について説明しました。次に縄文土器や弥生土器に触れ,文様や厚さが違うことを実感されました。
発掘体験では,中世の土坑を掘っている児童から「あ,何かに当たったよ。」や「これは,土器かな」などの歓声が上がりました。子供たちは発掘体験を通して,地域の昔の姿を知ることができました。
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「土器がたくさん出ているなあ」
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「何か,見つけた!」
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●現原小学校児童の皆さんが発掘体験にやって来ました
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千天遺跡に,行方市立現原小学校6年生児童27人と先生方2人が発掘体験に訪れました。
はじめに弥生時代の竪穴住居跡について説明を聞き,次に縄文土器や弥生土器に触れて,その厚みの違いを実感されていました。また,奈良時代の竪穴住居跡では,なぜ竈の土が赤いのかを質問していた児童の姿も見られました。
発掘体験では,弥生時代の竪穴住居跡を掘っている児童から「あ,弥生土器だ。模様がある。」の歓声が,奈良時代の住居跡を掘っている児童からは土師器の甕の破片を見つけて「わあ,大きい」と驚きの声が上がりました。子供たちは楽しく意欲的に発掘体験を行っていました。
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「土器の中はどうなっているのかな」
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「あ,弥生土器だ!」
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主要地方道大洗友部線道路改良に伴う千天遺跡の調査が始まってから4か月が過ぎました。昨年度から引き続いて6,700?の面積を9月までの予定で調査します。3月までに竪穴住居跡12軒,土坑12基,溝跡1条等の調査が終了し,現在は,竪穴住居跡9軒,土坑9基,溝跡1条等の調査を進めています。今回の調査でも弥生時代の竪穴住居跡が確認でき,当時の集落の様相が少しずつ分かってきました。
また,奈良時代の住居跡も確認できました。規模の小さい住居跡ですが,大きく立派な竈が作られていました。粘土を多量に使っており,竈の内壁はまるでレンガのように焼きしまっていました。竈の近くから出土した支脚は,長さ23?,最大径10?もあり,大きな甕がかけられていたことが想像できます。
今後の調査で,新たな発見や地域の歴史を解明する手がかりが見つかることを期待しています。
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弥生時代の竪穴住居跡から出土した土器類
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内壁が赤く焼けている竈
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●夏海小学校児童の皆さんが発掘体験にやって来ました
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千天遺跡に大洗町立夏海小学校6年生児童11人と先生方3人が発掘体験に訪れました。
はじめに弥生時代や奈良時代の竪穴住居跡について説明を聞き,次に縄文土器や弥生土器に触れました。「弥生土器より縄文土器の方が厚いな」と率直でするどい感想を聞くことができました。
そして,竪穴住居跡を実際に掘ってみました。「あっ,見つけた。」「これ,土器ですか。」と土器を見つけるたびに喜びの声を上げ,次の土器を探そうと,子供たちは発掘に没頭していました。
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「縄文土器は厚いね,こっちは薄いよ」
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「あっ,見つけた」
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