県道守谷藤代線道路整備事業に伴って当遺跡の発掘調査を7月に行いました。調査区は,昨年の4・5月に行った調査区の隣接地です。昨年度,縄文時代早期の竪穴住居跡や炉穴などを確認しており,同一の遺跡として認知されている神明神社周辺の地点(縄文時代後期と晩期)とは時期的に異なる様相であることから注目を集めました。
今回の調査においては,竪穴住居跡1軒,炉穴1か所,溝跡3条,土坑36基,ピット群4か所を確認しました。これらのうち,竪穴住居跡,炉穴,土坑,ピット群からは,縄文時代早期の縄文土器や石器が出土しました。また,昨年度の調査区では少なかった土坑を数多く確認でき,土坑の役割を明確にすることは困難ですが,集落における住居と土坑の配置を考える上では,重要になると思われます。
|