8月の1か月間,元宮本前山遺跡の調査を行いました。この遺跡は平成16年度にも調査しており,その時には縄文時代の炉跡や陥し穴,古墳時代中期の竪穴住居跡などを確認しました。今回の調査では,古墳時代中期(5世紀)の竪穴住居跡2軒などを確認しました。前回確認した住居跡群とともに集落を形成していたと考えられます。
調査区中央部にある住居跡は一辺が約9mととても大きく,覆土からは滑石で造った玉や鏡が出土しました。また,どちらの建物跡も故意に焼かれており,その上から多くの土器が出土しました。移転する際に,意図的に棄てたものと考えられます。
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