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中道南遺跡(なかみちみなみいせき 08381-026) [ご案内マップ]

所在地 茨城県日立市十王町伊師本郷中道南958の一部他
立地 日立市の北部,小石川右岸の標高約25mの台地上
調査原因 都市計画道路十王北通り線整備事業
委託者 茨城県高萩工事事務所
調査期間 2013年7月1日〜9月30日
調査面積 3,309㎡
種類 集落跡
主な時代 奈良時代,平安時代
主な遺構 竪穴建物跡36棟,掘立柱建物跡4棟,溝跡11条,土坑11基
主な遺物 土師器,須恵器,石器(鏃・砥石),石製品(支脚),鉄製品(刀子・鏃・鎌・火打金),銅製品(刀装具)
*主な時代をクリックすると年表が出ます。
 

調査の状況

調査区は遺跡の南端部にあたり,今回の調査によって,当遺跡は奈良時代から平安時代にかけて継続的に営まれた集落であることが分かりました。竪穴建物に付設されている竈の袖部や支脚には,凝灰岩の切石が使用されており,久慈川以北の古代集落における竈の構築法をよく示しています。また,掘立柱建物跡4棟のうち3棟は総柱の構造で,倉庫として使用されていたと考えられます。掘立柱建物跡から出土した墨書土器「牧ヵ」は,当遺跡から北東1kmに位置する長者山遺跡(「藻島駅家」の比定地)との関係を考えるうえで,貴重な資料と言えましょう。
 
凝灰岩製の支脚が確認できた竈跡 総柱の掘立柱建物跡群
   
墨書土器「牧ヵ」(赤外線写真) 南西上空から見た当遺跡

 
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