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つくば明石事務所

 

明石遺跡(あけしいせき 08220-171) [ご案内マップ]

所在地 茨城県つくば市明石686-2他
立地 つくば市の北東部,桜川左岸の標高29mの台地上
調査原因 主要地方道つくば真岡線バイパス整備事業
委託者 茨城県土浦土木事務所
調査期間 2013年11月1日〜2014年1月31日
調査面積 2,038㎡
種類 狩り場,集落跡
主な時代 縄文時代,弥生時代,古墳時代,奈良時代,平安時代,近代
主な遺構 竪穴建物跡32,陥し穴3,炭焼窯跡2,道路跡3,溝跡8,土坑21,ピット群3
主な遺物 弥生土器,土師器,須恵器,土製品(紡錘車),石器(鏃,砥石),鉄製品(鏃,鎌)
*主な時代をクリックすると年表が出ます。
 

調査の成果

平成25年11月に開始した明石遺跡の調査が終了しました。縄文時代から平安時代の遺構を多数確認しました。縄文時代では,陥し穴が3基確認でき,うち2基は約4m離れて並行して作られていました。これら以外に遺構が確認できないことから,縄文時代の当地域は,狩猟の場として利用されていたようです。弥生時代では,後期になると生活の跡が確認できます。古墳時代から平安時代では,竪穴建物跡が30軒ほど確認でき,軒数などから,明石ムラは特に奈良時代に最盛期を迎えたようです。今回の調査では,古墳時代中期のカマド導入期の建物跡など,貴重な資料を得ることができました。これらの調査成果については,今後,整理作業を行い,報告書にまとめていく予定です。
 
筑波山をのぞむ明石遺跡 調査Ⅶ区の終了状況


調査の状況

11月から明石遺跡の調査が始まりました。明石遺跡は,弥生時代から平安時代までの複合遺跡で,過去の調査では,竪穴建物跡が約150軒ほど確認できた大規模な遺跡です。今回の調査でも,多くの竪穴建物跡が確認されています。第189号建物跡では,高坏や椀など,5世紀中頃の多くの遺物が出土しました。北壁中央に作られたカマドは,袖部が細長く煙道が短いのが特徴的で,当地域のカマド導入期の様相を知る好例となりました。
 
床面から高坏や炭化材が出土しています。 初期カマドの調査風景。
上部から甕が出土しました。


 
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