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●つくば前野事務所 |
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●島名前野東遺跡(しまなまえのひがしいせき 08220-389) [ご案内マップ]
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所在地 |
茨城県つくば市島名字前野3807他 |
立地 |
つくば市の南西部,谷田川右岸の標高20〜23mの台地上 |
調査原因 |
平成25年度一般国道468号首都圏中央連絡自動車道事業(茨城県) |
委託者 |
国土交通省関東地方整備局常総国道事務所 |
調査期間 |
2013年6月1日〜8月31日 |
調査面積 |
6,636㎡ |
種類 |
集落跡 |
主な時代 |
旧石器時代,古墳時代, |
主な遺構 |
竪穴建物跡6棟,方形周溝遺構1基,炭焼き窯跡2基,溝跡3条,土坑31基,炉跡2基,ピット群2か所 |
主な遺物 |
旧石器(剥片),縄文土器,土師器,須恵器,土製品(土玉,管玉,棗玉),石製品(臼玉) |
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*主な時代をクリックすると年表が出ます。 |
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今回の調査では,古墳時代中期(今から約1500年前)と後期(今から約1400年前)の集落跡が確認できました。中期の竪穴建物跡からは,供え物を盛りつける高坏がまとまって出土しました。また,後期では,当遺跡で最大級となる一辺8.5mの大形の竪穴建物跡を確認したほか,別の建物跡から竈に漆喰状の物質が充填されている様子もうかがえました。さらに,どちらの時期の竪穴建物跡も埋め戻されており,その上部には焼けた土が堆積している共通性が認められました。その周辺からは,日常的に使われた食器類とともに,儀式に使われたと考えられるミニチュア土器や玉類も見つかっています。こうした状況から,住居の移動など,生活の節目に行なわれた当時のマツリの一端が垣間みられました。
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調査区全景(南方向から) |
まとまって出土した高坏 |
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一辺8.5mを超える古墳時代後期の竪穴建物跡 |
漆喰状の物質が充填されている竈 |
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