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下妻事務所

 

大堀東遺跡(おおぼりひがしいせき 08210-060) [ご案内マップ]

所在地 茨城県下妻市樋橋字大堀東414−1番地ほか
立地 下妻市の南東部,小貝川右岸の標高17〜19mの沖積低地
調査原因 小貝川改修事業
委託者 国土交通省関東地方整備局下館河川事務所
調査期間 2014年1月1日〜3月31日
調査面積 3,290㎡
種類 集落跡
主な時代 平安時代,室町時代
主な遺構 竪穴建物跡23棟,地下式坑2基,井戸跡7基,火葬施設4基,溝跡6条,土坑38基
主な遺物 土師器,須恵器,灰釉陶器,緑釉陶器,陶器,磁器,土製品(管状土錘・羽口),石器(紡錘車・砥石・支脚),鉄製品(刀子),鉄滓
*主な時代をクリックすると年表が出ます。
 

調査の状況

小貝川右岸の自然堤防上に立地する当遺跡は,平成16・17・24年度の3回にわたって調査を行い,今年度の調査区は前年度調査区の西側に隣接しています。今回の調査では,平安時代の遺構は竪穴建物跡23棟と土坑16基,室町時代の遺構は地下式坑2基,井戸跡7基,溝跡6条,火葬施設4基,時期不明の土坑22基などを確認しました。平安時代の集落跡の広がりはもちろん,室町時代の大規模な土地利用がなされていることが判明しました。地下式坑や火葬施設,井戸跡などの様相から,墓域や葬送空間として利用されていたことが想像できます。平安時代の竪穴建物跡から出土した遺物は土師器,須恵器をはじめ,当時は貴重な灰釉陶器や緑釉陶器なども出土しています。地域の有力者の存在と新たな土地の開発に乗り出した人々の息づかいを感じることができます。
 
遺跡の広がり(南西から)

平安時代の土器を納めた施設

平安時代の竪穴建物跡 平安時代の建物跡の竈に置かれた土器
 

 
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