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坂東岩井事務所

 

馬立原西遺跡(またてはらにしいせき 08218-230) [ご案内マップ]

所在地 茨城県坂東市馬立字西143ほか
立地 坂東市の北東部,江川左岸の標高15mの台地縁辺部
調査原因 国道354号岩井バイパス(都市計画道路大口上出島線)事業
委託者 茨城県境工事事務所
調査期間 2013年4月1日〜7月31日
調査面積 3,496㎡(平成24年度から継続,平成25年度は1,993
種類 集落跡,墓域,屋敷跡
主な時代 縄文時代,古墳時代,平安時代,室町時代,江戸時代,近現代
主な遺構 竪穴建物跡3棟,方形竪穴遺構3基,掘立柱建物跡5棟,地下式坑12基,カマド状遺構18基,井戸跡4基,土坑411基,馬屋跡1棟,地下室跡1基,溝跡4条
主な遺物 土師器,須恵器,瓦質土器,土師質土器,陶器,磁器,金属製品(釘・鎌・小柄・鍋・銭貨・煙管・鉄滓),石器・石製品(砥石・硯・板碑),土製品(土玉・土笛・泥面子),木製品(漆器椀・桶),自然遺物(アカニシ貝)
*主な時代をクリックすると年表が出ます。
 

調査の成果

古墳時代中期末や平安時代の竪穴建物跡を確認しました。また,室町時代の地下式坑がまとまって確認でき,供養塔と考えられる緑泥片岩製の板碑片や渡来銭が出土していることから,当該期は主に墓域として土地利用されていたことが分かりました。さらに,江戸時代以降の馬屋を備えた屋敷跡も確認できました。『岩井市史』には,江戸時代に古矢氏が馬立原地区に入植して屋敷を構えたとの記録があり,古地図との位置関係から,確認した屋敷跡は古矢氏のものと考えられます。その他,江戸時代末から昭和初期の遺物も出土しており,キノコを栽培した地下室や複数のカマド状遺構の発見は,当該期の地域産業や生活の実態を解明していく上で貴重な資料となりました。
 
古墳時代中期末の第1号竪穴建物跡 群集する室町時代の地下式坑や土坑
 

馬立原遺跡(またてはらいせき 08218-224) [ご案内マップ]

所在地 茨城県坂東市馬立字原674−1ほか
立地 坂東市の北東部,江川左岸の標高17mの台地平坦部
調査原因 国道354号岩井バイパス(都市計画道路大口上出島線)事業
委託者 茨城県境工事事務所
調査期間 2013年4月1日〜7月31日
調査面積 5,176㎡
種類 集落跡
主な時代 奈良時代,平安時代,江戸時代,近現代
主な遺構 竪穴建物跡9棟,井戸跡1基,土坑239基,溝跡26条
主な遺物 土師器,須恵器,土師質土器,陶器,磁器,金属製品(鎌・鏃),石器・石製品(鏃・敲石・紡錘車・砥石),土製品(支脚),自然遺物(サザエ)
*主な時代をクリックすると年表が出ます。
 

調査の状況

奈良・平安時代の竪穴建物跡9棟をはじめ,江戸時代の井戸跡や土坑,溝跡を発見しました。奈良時代の竪穴建物跡はいずれも8世紀後半のもので,建物の構造は4か所の主柱穴を有するもの,柱穴をもたないもの,壁柱穴を有するものなどがあり,バラエティーに富んでいました。遺物は比較的少なく,土師器甕の破片や須恵器坏を中心に,鎌や砥石,石製紡錘車などが出土しました。今回の調査によって,古代の下総国猿島郡岩井郷における集落の一端を明らかにすることができました。
 
奈良時代の第7号竪穴建物跡 点在する奈良時代の竪穴建物跡や土坑
 

 
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