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石岡事務所

 

東田中遺跡(ひがしたなかいせき 08-205-162) [ご案内マップ]

所在地 茨城県石岡市東田中字貝柄829-1番地ほか
立地 石岡市の南東部,山王川左岸の標高20〜24mの台地上
調査原因 一般国道6号千代田石岡バイパス建設事業
委託者 国土交通省関東地方整備局常陸河川国道事務所
調査期間 2015年7月1日〜12月31日
調査面積 3,297㎡
種類 集落跡
主な時代 縄文時代,古墳時代,平安時代
主な遺構 竪穴建物跡26棟,土坑442基,溝跡2条,炉跡1基,地点貝塚1か所,ピット群1か所
主な遺物 縄文土器,土師器,須恵器,土製品(土玉・勾玉・土器片錐),石器(石斧・敲石・石錐・石皿・石鏃・砥石),石製品(紡錘車),鉄製品(刀子)
*主な時代をクリックすると年表が出ます。
 

調査の成果

東田中遺跡の調査が終了しました。調査の結果,縄文時代では,竪穴建物跡と貯蔵用の土坑が狭い範囲に重複して確認でき,多様な文様の縄文土器が数多く出土しました。古墳時代では,主に中期と後期の遺構と遺物を確認しました。平安時代では,竪穴建物跡を確認しました。これらの調査の成果から,縄文時代から平安時代に至るまで,霞ヶ浦に流入する山王川沿いの台地に人々が生活していたことが明らかになりました。
 
当遺跡と霞ヶ浦 上空から見た調査区域
 

調査の状況

東田中遺跡の調査が順調に進んでいます。12月中旬までに,縄文時代・古墳時代・平安時代の竪穴建物跡を計20棟,縄文時代を中心とした土坑を約300基などを調査しました。
特に,縄文時代中期に比定できる第64号竪穴建物跡は,円形に巡る壁溝の内側に柱穴がほぼ等間隔に配置され,中央には縄文土器が埋められて炉として使用されていました。縄文時代の建物の構造を考察する上で,大変良好な資料となります。また,炉の周りは踏みしめられており,当時の人々が調理をしたり,暖をとったりしていた光景が浮かんできます。
 
縄文時代の第64号竪穴建物跡 土器を埋めた第64号竪穴建物跡の炉
 

調査の状況

東田中遺跡の調査を再開しました。縄文時代の竪穴建物跡や土坑が多数確認でき,様々な模様のついた縄文土器が出土しています。ダイナミックな模様の土器を見ていると,当時の人々の技術力に驚くばかりです。
古墳時代の第47号竪穴建物跡は,東壁が外側に張り出した位置に貯蔵穴が作られています。貯蔵穴の周りには粘土が貼られ,馬蹄形の高まりも確認できました。
さらに,古墳時代と平安時代の竪穴建物跡が重複して確認でき,当地域が古代から生活しやすい場であったことがうかがえます。
 
出土した縄文土器 第47号竪穴建物跡の全景
 
第47号竪穴建物跡の貯蔵穴 重複している竪穴建物跡
 

調査の状況

昨年度に引き続き,当遺跡の調査を7月から開始しました。昨年度は縄文時代中期の貝塚を中心に調査を行いました。今回の調査区域は貝塚の東側となります。現在までに,縄文時代の土坑や古墳時代や古代の竪穴建物跡を調査しました。石岡市は古代には常陸国の中心ですが,霞ヶ浦に近い当遺跡では縄文時代から人々が集い,生活する,大変住みやすい場所であったようです。
 
出土した縄文土器 竈の作り方を調べている調査員
 

東大橋逆井遺跡(ひがしおおはしさかいいせき 08205-251) [ご案内マップ]

所在地 茨城県石岡市大字東大橋字逆井2848-9番地ほか
立地 石岡市の南東部,園部川右岸の標高21〜26mの台地縁辺部
調査原因 一般国道6号千代田石岡バイパス建設事業
委託者 国土交通省関東地方整備局常陸河川国道事務所
調査期間 2015年7月1日〜2015年12月31日
調査面積 1,683㎡
種類 集落跡
主な時代 縄文時代
主な遺構 土坑31基,溝跡6条,炉跡4基
主な遺物 縄文土器
*主な時代をクリックすると年表が出ます。
 

調査の成果

東大橋逆井遺跡の調査が終了しました。縄文土器が出土し,炉跡が確認できたことから,縄文時代の人々が当地域で生活を営んでいたと考えられます。特に,出土した土器が尖底土器や浮島式土器の破片であることから,縄文時代早期や前期の頃には当地域が人々の生活の場になっていたと想像できます。
 
調査が終わった東大橋逆井遺跡 出土した縄文時代前期の土器
 

調査の状況

東大橋逆井遺跡の調査を本格的に始めました。表土除去後の遺構確認の結果,土坑64基,溝跡13条を確認しました。現在は,土坑と溝跡の掘り込みを進めています。土坑から出土した土器は少ないですが,ほとんどが縄文土器なので当遺跡の時期は縄文時代であると考えられます。今後は9月中の終了を目指して調査を進めていきます。
 
遺構確認をする補助員 調査区に広がる遺構
 

調査の状況

東大橋逆井遺跡は,東田中遺跡から北へ約1.6kmほどの所に位置しています。調査区域は斜面地で,縄文土器片などが採集でき,事前の試掘で縄文時代の土坑などが確認されています。本格的な調査は8月からで,2か月間を予定しています。遺構や出土遺物から縄文時代の人々の生活風景を垣間見たいと考えています。
 

 
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