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石岡事務所 [ご案内マップ]

〒315-0043 茨城県石岡市中津川123-1
112 320 158*27
「マップコード」および「MAPCODE」は(株)デンソーの登録商標です。
 

中津川遺跡(なかつがわいせき 08-205-151) [ご案内マップ]
112 320 184*07

所在地 茨城県石岡市中津川234番地ほか
立地 石岡市の南東部,恋瀬川左岸の標高約24mの台地上
調査原因 国道6号千代田石岡バイパス建設事業
委託者 国土交通省関東地方整備局常陸河川国道事務所
調査期間 2019年4月1日〜12月31日
調査面積 4,016㎡
種類 集落跡
主な時代 縄文時代,室町時代
主な遺構 竪穴建物跡20棟,炉跡4基,掘立柱建物跡5棟,方形竪穴遺構71基,火葬施設4基,粘土貼り土坑5基,墓壙8基,土坑833基,井戸跡3基,溝跡7条,柱穴列3条,ピット群8か所,遺物包含層1か所
主な遺物 縄文土器(鉢・深鉢),石器(打製石斧・磨製石斧・石皿・凹石・石臼・磨石・敲石・石錘),須恵器(坏・高台付坏・蓋),土師質土器(小皿・内耳鍋・擂鉢),陶器(鉢・擂鉢・甕),土製品(球状土錘・管状土錘・有孔円盤・土器片円盤・土器片錘),金属製品(刀子・銭貨),自然遺物(馬骨)
*主な時代をクリックすると年表が出ます。


調査の成果 (2019.12)

今年度の調査が終了しました。昨年度も調査を行った谷の東側に,縄文時代中期の竪穴建物跡やおびただしい数の土坑が密集しており,集落の中心地であったことが確認できました。調査区の東を通る県道側では,室町時代の屋敷跡を確認しました。その周辺には,倉庫または作業場として使われたと考えられる施設が群をなして存在していたおり,室町時代の屋敷地の構成を知ることができました。
 
遺跡の遠景(北西から) 石で囲われた縄文時代の炉
 
 

調査の状況 (2019.10)

中世の遺構調査が完了しました。屋敷の建物跡や密集する方形竪穴遺構のほか,馬小屋と考えられる施設や馬の墓などを確認しました。現在は縄文時代の遺構調査を進めています。11月17日に行う現地説明会では,これらの遺構や出土した遺物を見ていただきます。是非ご参加ください。
 
密集する室町時代の遺構群 横たわる馬の墓
 
 

調査の状況

北西部は中世以降の遺構が少なく,現在は縄文時代の遺構の調査を行っています。土器片が多量に捨てられた土坑や,平らな底面にさらに穴が掘りこまれた土坑を確認しました。これらの土坑の多くは竪穴建物跡を掘りこんでおり,土坑の調査の完了後はそれらの竪穴建物跡の調査を行っていきます。
 
底に穴があいている土坑 土器片が多量に捨てられた土坑
 
 

調査の状況

現在は室町時代のものと考えられる遺構を中心に調査を進めています。南側には建物が建っていた痕跡が確認でき,北側には方形竪穴遺構という特徴的な形状をした遺構が密集しています。室町時代の区画割りが確認できる資料になりそうです。
 
作業風景(南から) 重複する方形竪穴遺構
 
 

調査の状況

昨年度の調査区に隣接する区域の調査を進めています。縄文時代の土坑や室町時代のものと考えられる井戸跡などを調査しています。調査区内には,縄文時代や室町時代に掘りこまれた遺構が密集した状態で確認できます。重なり合った遺構は,新しいものを確認しながら順番に調査を進めています。
 
重なり合う縄文時代の土坑 室町時代に使われた井戸跡
 
 

姥久保遺跡(うばくぼいせき 08-464-152) [ご案内マップ]
112 317 663*62

所在地 茨城県かすみがうら市市川字宅地後18-1ほか
立地 かすみがうら市の北東部,恋瀬川右岸の標高10〜20mの台地上
調査原因 国道6号千代田石岡バイパス建設事業
委託者 国土交通省関東地方整備局常陸河川国道事務所
調査期間 2019年6月1日〜9月30日
調査面積 1,004㎡
種類 集落跡
主な時代 縄文時代,古墳時代,奈良時代,平安時代,室町時代
主な遺構 竪穴建物跡(33棟),掘立柱建物跡(1棟),井戸跡(1基),土坑(74基),柱穴列(3条),ピット群(5か所),地下式坑(1基)
主な遺物 縄文土器(深鉢),土師器(坏・高台付坏・高台付椀・高坏・甕・甑・ミニチュア土器),須恵器(坏・高台付坏・盤・高盤・鉢・甕・甑・円面硯),灰釉陶器(椀),緑釉陶器(皿),土製品(土玉・管状土錘),石器・跡製品(鏃・磨製石斧・砥石),鉄器・鉄製品(鏃・鋤先・刀子・釘),瓦(丸瓦・平瓦),銭貨(寛永通宝)
*主な時代をクリックすると年表が出ます。
 

調査の成果

6月から開始した調査が終了ました。調査の結果,竪穴建物跡33棟などを確認し,出土した遺物などから古墳時代から平安時代にかけて集落が営まれていたことが分かりました。古い竪穴建物の廃絶後,同じ場所に次々と新しい竪穴建物が作られていったことが当遺跡の特徴といえます。また,寺院などの屋根に使われていた瓦や役人などが使用していたと考えられる円面硯,鉄製の鋤先などの遺物も多く出土しており,この集落の性格を考えるうえで貴重な資料となります。
 
奈良時代の竪穴建物跡から出土した円面硯や鋤先などの遺物 次々と建てられた竪穴建物跡
   
恋瀬川と霞ケ浦を望む 調査区全景
 
 

調査の状況

現在国道6号の南側にあたる4区を中心に調査を進めています。緩やかな斜面に次々と建物などがつくられた様子を確認しました。平安時代の第79号竪穴建物跡は北側の3分の1ほどが後世の土地改変によって失われてしまっていますが,残存している部分からは「田」と墨書された土師器の椀と皿が出土しました。
 
第79号竪穴建物跡遺物出土状況(東から) 「田」と墨書された土師器
 
 

調査の状況

重機による表土除去と遺構確認作業が終了し,本格的な調査が始まりました。当遺跡は平成19・20年度にも調査が行われており,古墳時代から平安時代の集落跡を確認しています。今回は,国道6号線をはさんで,2か所で調査を行っています。前回の調査でも確認された奈良・平安時代のものと考えられる遺物が出土しており,集落が広がっているものとみられます。
 
土に埋もれた遺構を確認する作業 国道6号南側の遺構確認状況(南西から)
 
 
 

東田中遺跡(ひがしたなかいせき 08-205-162) [ご案内マップ]
112 321 442*46

所在地 茨城県石岡市東田中(市道5259号)ほか
立地 石岡市の南東部,恋瀬川支流の山王川左岸の標高14〜23mの台地上
調査原因 国道6号千代田石岡バイパス建設事業
委託者 国土交通省関東地方整備局常陸河川国道事務所
調査期間 2019年7月1日〜12月31日
調査面積 158㎡
種類 集落跡,貝塚
主な時代 縄文時代
主な遺構 貝層1か所,遺物包含層2か所,土坑1基
主な遺物 縄文土器(深鉢・浅鉢・有孔鍔付土器),石器(打製石斧・磨製石斧・敲石・磨石・鏃),土製品(土器片錘・土偶ヵ),貝製品(装身具),骨角器(牙斧)
*主な時代をクリックすると年表が出ます。
 

調査の成果 (2019.12)

当遺跡の調査が終了しました。第2号貝層からは、ハマグリやウミニナなどの多量の貝や獣骨などと共に,貝や猪の牙を加工した製品が出土しました。また,第3号遺物包含層の下層からは中期中葉から後葉の土器が良好な遺存状態で出土しています。今回の調査地点が谷の縁辺部に位置していることから,遺物包含層が形成された初期段階の土器である可能性があります。
 
貝層から出土した貝製品 第3号遺物包含層の調査状況
   
第3号遺物包含層下層から出土した土器 調査終了状況
 
 

調査の状況 (2019.10)

第2号遺物包含層の調査が終了しました。遺物包含層からは,縄文時代中期後葉から後期前葉の土器が出土しています。これらの土器は時期ごとに堆積層で概ねまとまっており,中には有孔鍔付土器や赤彩を施した土器片もみられます。また磨製石斧や敲石,磨石などの石器類,土器の破片を加工した土錘や人面を模した土製品なども出土しました。現在,遺物包含層の北側で貝層を確認し、今後は貝層の調査に入っていきます。縄文の人々の食性や古環境を知るうえで重要な調査になります。
 
貝層の確認調査状況 第2遺物包含層の出土遺物
 
 

調査の状況

7月から調査を始めました。今回の調査区は,平成25・26年度に調査した区域の東側に接した谷部で,貝層や遺物包含層の調査です。現在,遺構の確認作業が終了し,遺物包含層の上層部分を掘り下げています。縄文時代に捨てられた土器などが,徐々に姿を現してきました。
 
遺構確認作業を終えた当遺跡 遺物包含層から出土した縄文土器
 
 
 

 
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