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鉾田事務所 [ご案内マップ]

〒311-1401 茨城県鉾田市箕輪1989付近
239 347 615*71
「マップコード」および「MAPCODE」は(株)デンソーの登録商標です。
 

大谷川遺跡・天神山古墳群(おおやがわいせき・てんじんやまこふんぐん 08-401-344・006) [ご案内マップ]
239 348 487*02

所在地 茨城県鉾田市箕輪字大谷川1684-2ほか
立地 鉾田市の北部,涸沼を望む標高約20mの台地上
調査原因 主要地方道大洗友部線バイパス建設事業
委託者 茨城県鉾田工事事務所
調査期間 2020年10月1日〜2021年3月31日
調査面積 3,279㎡
種類 集落跡,古墳
主な時代 旧石器時代,縄文時代,古墳時代
主な遺構 古墳2基,竪穴建物跡4棟,土坑42基,陥し穴1基,溝跡2条,石器集中地点2か所
主な遺物 縄文土器(深鉢),弥生土器(壺),土師器(坏・高坏・器台・甕・壺・蓋),須恵器(坏・甕),石器(石鏃・石錘・剥片・石核・砥石),土製品(丸玉・土玉・管状土錘・土器片錘),金属製品(金環)
*主な時代をクリックすると年表が出ます。


調査の成果(2021.3)

今年度の調査が終了しました。古墳時代前期の集落跡と古墳時代終末期の古墳群が台地上に広がっていることが確認できました。第30号土坑からは土師器の壺がすべて逆位の状態で出土し,祭祀的な用途が想定されます。また,台地の突端部で確認した第5号墳の石室は,海岸部の自然石を使って構築されていることが分かりました。これらの成果は当地域における古墳時代の様相を知る上で重要な資料となります。
 
遺跡遠景(北東から) 壺が逆位で出土した土坑


調査の状況(2021.2)

古墳時代前期の竪穴建物跡の調査を行っています。第3号竪穴建物跡からは,北陸地方で弥生時代後期後半から古墳時代初頭にかけて出土する土師器の蓋や,東海系の土師器の壺が出土しました。隣接する第2号竪穴建物跡からも北陸系の甕などが出土しており,当集落が他地域と交流していた様子がうかがえます。
 
第2号竪穴建物跡 遺物出土状況 北陸系の土師器の蓋


調査の状況(2021.1)

天神山古墳群第4号墳と5号墳の調査を進めています。第5号墳の埋葬施設は,礫床と側壁の一部が残存していました。礫床近くからは,金環が1点出土しました。また,付近には石材が散在しており,砂岩などの自然石を積み上げて埋葬施設を構築していたものと考えられます。
 
第5号墳の礫床が残る埋葬施設 出土した金環


調査の状況(2020.12)

新たに調査区東側の表土除去を行いました。昭和58年に石室の調査が行われている天神山古墳群第4号墳の周溝と,調査区東端に位置する第5号墳の周溝と墳丘の一部のほか,竪穴建物跡などを確認しました。今後は古墳の調査を中心に行っていく予定です。
 
 
確認できた第4号墳周溝(青)と第5号墳(赤)  


調査の状況(2020.11)

10月からの調査で,古墳時代の竪穴建物跡や土坑などを確認しました。竪穴建物跡は1辺9.2mで,かなり大型なものです。残存する南東部・北東部の床面からは,古墳時代前期の土師器の甕・壺・坏や土玉がまとまって出土しました。
 
大型な古墳時代前期の竪穴建物跡 床面から出土した古墳時代の土師器



 
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