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●つくば中根事務所(2) [ご案内マップ]
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〒305-0012 つくば市中根857-1 |
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●上境旭台貝塚(かみさかいあさひだいかいづか 08-220-093) [ご案内マップ]
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所在地 |
茨城県つくば市栄字毘沙門439-2番地ほか |
立地 |
つくば市東部,桜川右岸の標高24〜27mの台地上および台地縁辺部 |
調査原因 |
中根・金田台地区土地区画整理事業 |
委託者 |
独立行政法人都市再生機構 首都圏ニュータウン本部 |
調査期間 |
2015年12月1日〜2016年3月31日 |
調査面積 |
1,162㎡ |
種類 |
集落跡,貝塚 |
主な時代 |
旧石器時代,縄文時代,室町時代 |
主な遺構 |
竪穴建物跡2棟,土坑370基,溝跡1条,陥し穴3基,火葬施設1基,石器集中地点1か所,斜面貝層1か所 |
主な遺物 |
ナイフ形石器,石刃,縄文土器,土師質土器,土製品(土偶・土錘・耳飾り),石器(鏃・磨石・石皿・砥石),石製品(垂飾り),貝・骨角製品(貝輪・かんざし・鏃),自然遺物 |
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*主な時代をクリックすると年表が出ます。 |
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昨年12月に開始した今年度の調査が終了しました。調査の結果,旧石器時代の石器集中地点1か所,縄文時代後・晩期の竪穴建物跡2棟,土坑337基,陥し穴3基,斜面貝層1か所,室町時代の火葬施設1基,土坑29基のほか,時期不明の溝跡1条などを確認しました。縄文時代の後・晩期に形成された斜面貝層では,ヤマトシジミ・ハマグリ・オキシジミなどの貝殻や獣骨,魚骨が出土し,当時の食生活などを考える上で貴重な資料が得られました。また,多量の土器や石器のほか,特殊な遺物としては,製塩土器,土偶,耳飾り,貝輪,骨鏃,かんざしなどの貝・骨角製品が出土しました。今回の調査で特筆されるのは,旧石器時代の石器集中地点1か所を確認したことです。県内でも類例の少ない時期の石器群で,主に東北産の頁岩を利用したナイフ形石器,掻器,削器,彫器などの道具類の他に,石刃・剥片・石核など石器製作に関わる資料が出土しています。今後,科学的な火山灰分析などを進め,詳しい年代や当時の環境について検討していきたいと思います。 |
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旧石器時代の石器集中地点の調査 |
1万年以上の眠りから醒めた石器群 |
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台地上に広がる土坑群と斜面貝層 |
斜面を埋め尽くす貝層 |
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斜面貝層の掘り込みが順調に進んでいます。掘り上げた土壌は水洗選別を行い,シジミやハマグリといった貝の他に,シカやイノシシなどの獣骨,魚骨などが数多く見つかりました。獣骨で作られた骨角器や貝殻で作られた貝輪,土製の耳飾りなども発見されました。これらは装身具や狩猟具として使用されたもので,貝層に含まれている貝殻や獣骨,魚骨などの分析を進めていくと,周辺の生態や当時の人々が好んで食べた貝種や魚種,生活の様子が分かってきそうです。 |
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斜面貝層から出土したシカの下顎骨 |
装身具ほか |
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第53号土坑の覆土中から貝層が発見されました。貝層は土坑の確認面から0.3〜1mの深さにかけて堆積しており,主な貝はヤマトシジミです。貝の他にはイノシシやシカの骨や角,縄文土器などが出土しています。過去の調査でも,縄文時代後期後葉から晩期前葉にかけて,円筒状に掘り込まれた深さ約2mの土坑が発見されており,この土坑もそれらと同様のものと考えられます。今後の調査で,土坑の性格を明らかにしていきます。 |
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出土した鹿角と縄文土器(鹿角の周囲が貝) |
精巧に作られた縄文土器 |
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遺構の調査を本格的に始めました。縄文時代後期の竪穴建物跡の調査中に,旧石器時代のナイフ形石器が出土しました。他の遺構からも旧石器が発見されています。今後の調査で,キャンプ跡などが発見されるかもしれません。また,中世の火葬施設も確認しました。T字形をした土坑で,溝状に一段窪んだ部分の壁が焼けていました。これまでの調査でも火葬施設が確認されています。縄文時代だけでなく,他の時代の人々もこの台地を生活域や墓域として利用していたことが明らかになってきました。 |
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出土した旧石器(写真左:ナイフ形石器) |
火葬施設(南東から) |
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上境旭台貝塚は,平成19年度からこれまでに6次にわたり調査を行い,平成23年度の調査では完全な形のミミズク土偶が出土して話題となりました。現在,表土除去作業を開始したところですが,表土中からはたくさんの土器が発見され,特に,全長約6cmのミミズク土偶も出土しました。この土偶は大きさがとても小さなもので完全な形をとどめています。今後,遺構確認作業を行ったのち,掘り込み作業に入ります。 |
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貝塚部分の手掘りによる表土除去作業(北から) |
小さなミミズク土偶 |
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●金田西坪B遺跡(こんだにしつぼびーいせき 08-220-110) [ご案内マップ] |
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所在地 |
茨城県つくば市金田字明神南1746-1番地ほか |
立地 |
つくば市東部,桜川右岸の標高24〜25mの台地上 |
調査原因 |
中根・金田台地区土地区画整理事業 |
委託者 |
独立行政法人都市再生機構 首都圏ニュータウン本部 |
調査期間 |
2015年12月1日〜2016年3月31日 |
調査面積 |
13,956㎡ |
種類 |
官衙跡,集落跡 |
主な時代 |
縄文時代,古墳時代,奈良時代,平安時代 |
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*主な時代をクリックすると年表が出ます。 |
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